なんと2月の末、初日は本当に寒かった!!
でも、そのせいか、空がきれい。
バブルのアメリカを思い出すようなこんな風景がところどころに。
淵上さんいわく、世界的に活躍する外国人の建築家が
バンバン大きなビルを設計するようになったのは
2000年を超えるあたりから。
これもそのひとつ。
ノーマン・フォスターの「ハースト・ビル」(2006)。
ノーマン・フォスターらしい直線とガラスの、切れ味のある外観です。
内部のエレベーターホールは吹き抜けの大空間。
実はこのビル、環境配慮のある設計になっていて、
85%はリサイクルの鉄を使用、近隣のビルより25%省エネだという。
このビルのオーナーは『ハーパス・バザー』などを出している出版社。
1階の開口部には編集者などの写真も。けっこうお茶目!!
こんなユニークなアイデアはまねしたいものだわ。
ヘルツ&ド・ムーロン設計の「40ポンド」。これは高級集合住宅。
彼らの設計は、中国の「鳥の巣」をはじめ、日本ではプラダの青山店でおなじみですが、
ヘルツ&ド・ムーロンらしいミニマム装飾がスタイリッシュでインパクトのある外観をつくっています。
ほら。寄ると未来的なデコラです。
同じアイアンワークでも、独自性がある。
私はけっこう好きだなあ。
これは、アメリカが経済大国の最前線を突っ走っている頃の
「クライスラー・ビル」(1930)。
1930年といえば、コルビュジエのサヴォア邸と同じ頃。
この年に世界で278mの世界最高の高さになったのですが
1年も経たないうちにえ「エンパイア・ステートビル」に抜かれたそう。
このアール・デコの最高峰であるこのビルは内観も、凄みを感じさせます。
ディテールが凝っているだけでなく、材がいちいちすごく、迫力がありました。
これは、「モーガン・ライブラリー」の増改築(2006)。博物館と古い建物の隣に
ジョイントするように新しい部分がある。
レンゾ・ピアノの明るく開放的な空間づくりが見ものです。
この不思議な新旧のバランスが、逆に心地よい。
これが、新しい部分。
つづく。