編集長日記ー谷尻誠さん×木村宗慎さん/ 下田

8月14日(金)

 10時半、建築家・池村圭造さんの手がけた笹塚の家の撮影に行く。自宅から近いので、自転車で。商店街から入ってすぐの住宅密集地。白壁がまぶしい。築40年以上の木造家屋のリノベーション。中に入ると、予想外の広がりがある。シンプルでミニマルな空間。こんな暮らし方もある、と改めて思う。
 
 いったん家に戻り、着替えてから編集部へ。キャレモジのコンセプトブック「飾りたくなる書」の原稿校正。

 16時、神楽坂のアグネスホテルの中にあるお茶室へ。「妄想建築」の連載で、建築家の谷尻誠さん茶人の木村宗慎さんの対談。木村宗慎さんは、芳心会という、流派にとらわれない茶の湯のあり方を提案している方だ。畳の感触、低い視線、障子の柔らかい光に和の建築の力を感じる。

 物事をひと言で言えるようにしている、と木村宗慎さん。「お茶とは、物を見て、選ぶこと」
そして「誰かと交わっていたいという欲求を満たす文化」

 過剰なディテールが一切ない、何でもない空間。それ故に豊かなんですね、と谷尻さん。
 
 対談後、今後の打ち合わせも兼ねて、谷尻さん、スタッフと会食。表参道ヒルズの「やさい家 めい」へ。

 22時、編集部に戻り、来週のインテリアの撮影のコーディネイト打ち合わせ。24時退社。

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リノベーションの方が空間を想定しやすい、と池村さん。トップライトで内部はとても明るい。

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建築家の池村さんと。向かいに見えるのは「卓球小屋」。

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シンプルなキッチン。食器の収納はジョー・コロンポの「ボディワゴン」に。冷蔵庫はMUJIのもの。

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家の外観。正面の窓には、ゲージだけでガラスはなし。汗の背中は、カメラマンの川辺さん。

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卓球小屋も設計した池村さん。リノベーションの工事をしているときに、卓球好きの向かいの家の人に声をかけられ、引き受けることに。

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これが卓球小屋の内部。白い壁はNGだそう。ロフトもある。

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木陰が涼しい、アグネスホテルの庭には、期間限定のサマーガーデンカフェが登場。

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谷尻誠さん(左)と木村宗慎さん(右)の対談は、三畳のお茶室で。

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木村宗慎さんに選んでいただいたお道具。端正な姿。

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ホテルの部屋のドアに並んで、突然、木戸がある。ここをあけると、いったん外に出てからお茶室へ。

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谷尻さんと打ち合わせを兼ねてご飯。右はスタッフのサトウ。

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インテリアのコーディネイト打ち合わせには、こんなコーディネイトリストが必須。
下見で撮ってきた写真を貼って、コーディネイトをシミレーションする。黒い紐の横には、これでタオルを結ぶ、というメモ書きが・・・。
| by modernliving | 2009-08-17 23:58 | 下田