木を削って作ったアフリカのテーブルや、日本の民具。アジアンテイストの雑貨など、藤森照信先生がおっしゃる「つるピカじゃないもの」に注目。
ヨーロッパのおしゃれなインテリアでは、すでにおなじみだけれど、モダンな家具にアンティークな物や、こうしたプリミティプな小家具や雑貨を加えたミックススタイルは、難度の高い、でもハマるとめっちゃカッコいいスタイル。
今回は、その高いハードルを目指して、MLインテリア班は始動した。
アフリカの家具は、ショップは多くないけれど、その分、ここぞ!というところには地下室(!!)にどっさり!!あったりして、量には困らない。コーディネイトするモダン家具は楽勝。しかし、撮影には難題が・・・。
MLのインテリア撮影は、基本的にスタジオを使わない。建築家の手がけた実際の住宅に家具や小物を持ち込んで、撮影させて頂く。今回も髄分多くの物件にあたったが、プリミティブインテリアが似合う家が見つからない。撮影まで、あと一週間・・・さすがのインテリア班隊長・コウちゃんも焦った!!
白い壁の家ではなじまない。コンクリートの打ちっぱなしの住宅は最近少ない。和モダンではハマりすぎる。やっと、というか、天啓というか、見つかったのは、建築家の西田司さん(オンデザイン)が設計した、新築なのに前からそこにあるような、しっとりと落ち着いた木の家。
窓の外には、豊かな緑。実に気持ちよく、自然なプリミティブインテリアが実現した。
この日も、運び込んだ家具や小物は、2トントラック2台+レンタカー1台分。暑い夏の最後の撮影(多分・・・)でした。
このテーブルはアフリカもの。「つるピカじゃないもの」って美しい!!
ガレージセールではありませ〜ん。これはすべて、リースの商品の一部。
撮影中はこの状態・・・。にっこり笑って、協力してくださった住み手のご家族に感謝!
どこがプリミティプ? 答えは、このアイアンの台。階段の踊り場で撮影。
MLの女の子は力持ち!! カメラはおなじみのシモジイこと下村さん。
ヴァレ(東屋の意味)ソファを再現。あるものは使わせて頂く・・・ここでは、ベッドをそのままソファに。
こういう小物もすべてリース(借り物)。ちなみにこのカップは、気に入ったので、個人的にお買い取り。時々、こうして撮影中に買い物も・・。
キッチンもそのまま使わせて頂き、コーディネイト。こういうとき、食材調達、調理、盛りつけもスタッフの仕事。
これはアフリカのベッド。細長い座卓としてぴったリ。
杖(ステッキ)は帽子とストール掛けに。帽子もリースしました。
みんなが惚れたアフリカの壷。夕日の逆光を浴びて、ほれぼれと美しく・・・。
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モダンリビングの連載「見えていないデザイン」が1冊の本になりました。
著:深澤直人 写真:藤井保
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THE OUTLINE 見えていない輪郭
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