10時から、谷尻誠さんの連載「妄想建築」の対談。今日のゲストは茂木健一郎さん。場所は、谷尻さんがインスタレーションを手がけた青山のディーゼル。曲がりくねった塩ビ管は、脳のようでもあり、茂木先生の頭のようでもあり・・・。
茂木先生は、ちょっとシャイで気配りのある、とてもチャーミングな方。住んでみたいのは、「都会で月見ができて、黛まどかさんが気持ちよく俳句の詠める家」。「ミラー理論」といって、脳は誰と一緒にいるか、どんな空間にいるかで無意識に影響される・・というお話にドキッ!!
谷尻さんとランチの後、六本木ミッドタウンの21_21デザインサイトへ。今日は「THE OUTLINE 見えていない輪郭」プレスプレビューの日。先週とはうってかわって整然としたエントランスをくぐる。階段から下を見下ろすと、中庭の壁一面を埋めたミラノのドウォモの写真が目に飛び込んできた。
ドウォモの前で、写真家の藤井保さんと私。まるでミラノにいるかのような・・・。
深澤直人さんと藤井保さんが、説明しながら会場を案内してくださる。さらりと見える展示もその意図を聞くと、いっそう興味深い。
16時。銀座のアップルストアへ。日本デザインコミッティー主催の建築家・五十嵐淳さんと、松岡恭子さんのトークショー。ディレクターは平野敬子さん。全く違う、北海道の五十嵐さんと九州の松岡さんの仕事とアプローチに、建築というものの深さと広さを思う。
トークショーの後、松屋デバートで開催中の、「五十嵐淳×松岡恭子—北海道と九州の若き建築家の交錯」展を見に行く。映像のみの建築表現。模型も図面もないことに、驚きを覚える。単純化された線で表現された建築は、どこか親しみやすい。
今日はまだまだ終わりではない。いったん帰宅し、作業着に着替えて0Z0NEへ。明日から始まるOZONE×モダンリビングの展示「RICHNESS INSIDE展ーー楽しいことは家にある」の準備に、スタッフは朝から入っている。まるで家を建てているかのような施工。やっと床、壁、天井(?)ができ、家具を置いていく。
12時半。なんとか展示完了。工事現場状態から、見違える美しい空間になった。場所を移し、食事をしながら明日の住宅撮影の打ち合わせ。2時前に終了。怒濤の一日が終わった。
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モダンリビングの連載「見えていないデザイン」が1冊の本になりました。
著:深澤直人 写真:藤井保
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THE OUTLINE 見えていない輪郭
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