編集長日記ー建築・アフリカ・デザインの一日/ 下田
 朝、エプソンのタイアップの撮影で上野毛の住宅へ。設計は建築家の廣部剛司さん。次号の「素材の住宅」でも登場する。光と影のコントラストが美しい、しっとりとした空間。

廣部さんが自身のブログ「日々の断章」でMLの撮影の様子を書いてくださっています。
 
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 ダイニングは外部に開いている。中庭のテラスのようなスペースは、まさにアウトサイドリビング。内外がつながって感じられる。ダイニングでは、エプソンのカラリオミーを撮影。

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 ダイニングから一段高くなったリビングスペースでは、プリンターを撮影。床はウォールナット。色も質感もとても心地よい。壁面の造作家具とも見事に一体化している。

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 シルエットの美しい階段。ここに光が射してきた。珪藻土の柔らかいベージュは、光を優しく抱きとめる。



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 中庭のような外部スペースには、コンクリートの駆体の一部にベンチが作られている。左が建築家の廣部さん。

 12時、編集部に戻る。アードディレクターの瀬田さんと、全員で写真セレクトとレイアウト出しの打ち合わせ。撮影前と撮影後、毎号2回、必ず瀬田さんとこの打ち合わせをする。それによってより綿密なイメージの共有と、クリエイションが可能になる。

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 16時。恵比寿の東京都写真美術館へ。サルガドの写真展「アフリカ」のプレスプレビュー。左がサルガド氏。アフリカを30年間、撮り続けてきた。
 「アフリカが写真家としての私を育ててくれたのです」。

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 ルワンダの茶園で働く人の手。1970年代に続き、1991年に訪れたときには美しい緑に包まれていた茶園は、3年後、内乱と殺戮の場になっていたという。この一枚の写真が、なんと多くのことを語ることだろう。

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 18時。六本木ミッドタウンのイデー・ショップへ。植木莞爾さんの新作家具DIVANCOの発表会。カスタマイズできる、軽やかで横顔のきれいなソファ(写真)やサイドテーブルが登場。ソファのファブリックは120種類以上から選べるそう。

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 18時半。同じミッドタウンのラジオの公開放送へ。ピーター・バラカンさんと深澤直人さんが、21_21デザインサイトで開催中の「THE OUTLINE  見えていない輪郭」展を巡って語る。深澤さんのお話は何度聞いても新鮮だ。軸がぶれないのはもちろんだが、さまざまな角度からその軸を話してくださるからだろう。
 人の心ではなく、体の動きを見てデザインする。そうすると、本当に欲しているものがわかる。人も動物だから・・・と、深澤さん。深澤デザインの核が見えた気がする。

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モダンリビングの連載「見えていないデザイン」が1冊の本になりました。
著:深澤直人 写真:藤井保
全国主要書店・アマゾンで販売中!
THE OUTLINE 見えていない輪郭
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| by modernliving | 2009-10-23 23:58 | 下田