藤塚さんの出品作「PET BOTTLE SCAPE」。
「子供の頃、ラムネ瓶が好きだった。目を近づけると、不思議な窪みや出せないビー玉に辺りの風景が歪み、廻すとカチャカチャと鳴って、みんな溶けて動いていた。 PETボトルで花に水遣りをしていると、不意に時間がスリップした。 LOMOのせいだな。」と、藤塚さんのコメント。藤塚さんの言葉はいつも素敵なので、思わずそのままご紹介させていただきました。
こちらは同じくモダンリビングでいつもお世話になっている川辺明伸さんの作品「ruler」。フィルムをスリーブ状のまま作品にしていて、隣り合うコマ同士が微妙に重なり合って、不思議な像を生み出しています。フィルムの巻取りの操作によるものでしょうか?
象のはな子を撮ったこんな写真も。小林紀晴さんの作品。ロモやトイカメラで動物を撮ると、どうしてこんなにかわいいのでしょう。ほのぼの感が増幅されます。レンズが8つあるロモカメラ「Oktmat」で撮影したものだそうです。時間とレンズの位置が微妙にずれた8つのコマがひとつの写真に収まります。Oktmatは展覧会場横のショップでも販売していました。
藤塚さんと川辺さんが使用した「Diana Mini」。ロモカメラはプロダクトとして見ても秀逸ですね。私も横のショップであれこれ物色し、思わず購入しそうに。4枚の連続パノラマが撮れるスーパーサンプラーが気に入ってしまったので、近いうちに買いにいこうかしら。
「I LOVE FILM」展は「銀塩写真」と呼ばれるアナログ写真でしか表現できない独特の風合い、おもしろさを次世代に伝えるプロジェクト、ゼラチンシルバーセッションと「The Future is Analogue」を謳うロモグラフィーによる展覧会。Lomography Gallery Store Tokyoにて11月30日まで。
デジタル化が世界を1か0かで埋め尽くしてしまう時代、ちょっと立ち止まってアナログの世界の空気を深呼吸しに、ぜひお出かけください。
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モダンリビングの連載「見えていないデザイン」が1冊の本になりました。
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