青山でバラガン邸を/モモ

メキシコの建築家、ルイス・バラガン。ピンク、黄色、ブルーといった鮮やかな色面を用いた建築で有名な、20世紀を代表する建築家です。世界遺産にも登録されているバラガンの自邸を体験できる・・・そんな展覧会を見に、ワタリウム美術館へ行ってきました。
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展示空間の中に、バラガン邸の書斎、ダイニング、ベッドルームなどがそのまま再現されているのが、この展覧会の見所。「体が大きい人だったらしい」という下田編集長の情報どおり、置かれているテーブルや椅子はどっしりと大ぶりなもの。どんな人だったのだろうと、誰も座っていない椅子を眺めながら空想が膨らみます。展覧会では、上映しているビデオや壁にかかれたテキストの中で、バラガンの言葉もたくさん紹介していました。バラガンというと、メキシコの風土に映える明るい色調をまずイメージしますが、その言葉は「静寂」「穏やかさ」「孤独」など、とても内面的なものばかり。確かに、光の取り入れ方や水面の用い方、また使っている素材などから、目に見えるものだけではなく、人の心に働きかけ、落ち着かせてくれるような何かを深く考え、設計していたのだろうを思わされます。ミニマルなボキャブラリーを使った抽象表現でありながら、そこには独特の質感が。

メキシコとはまったく違う、光と空間の中で、その建築を再現するというのは難しいことですが、バラガンの精神の一端は感じられるのではないでしょうか。
「ルイス・バラガン邸をたずねる」は、来年の1月24日まで。

ちなみに美術館の地下の書店、オンサンデーズでは、モダンリビングが大キャンペーン中の「THE OUTLINE 見えていない輪郭」をたくさん置いてくださっていました!そして、深澤直人さんの紙和バッグも展示中。バリエーションがたくさん揃っています。私も欲しいなぁ。。。

しとしと雨の降る週の後半ですが、バラガン邸体験&デザインショッピングにお出かけになってみてください!!


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モダンリビングの連載「見えていないデザイン」が1冊の本になりました。

「THE OUTLINE 見えていない輪郭」
   著:深澤直人 写真:藤井保

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| by modernliving | 2009-11-12 03:46 | モモ