毎年、行われている公開プレゼンテーションは、アカデミーの生徒によるもの。それを参加企業が審査し、ベストプレゼンテーション賞を決定、表彰する。今年のテーマは「家活(うちかつ) LDKからグレートルームへ」。外でしていた活動を、積極的に家に取り入れることを「家活」という言葉で定義した。審査はプレゼン全体の印象と、日本の素材を使ったプロダクト提案の2点を見る。生徒は3~4人一組のチームでプレゼンした。
テーマ、コンセプト、クライアント、場所の設定。実際の物件をベースにプランニング。使った素材やファプリックはポードに模型を展示・・・と、インテリアコーディネイター求められる実際の仕事に極力近い。実践力を重視するアカデミーならでは、のプレゼンだ。
生徒のみなさんは、その具体的な提示という要求に、本当によく応えていた。チームでの発表にも工夫を凝らし、またコスチュームもテーマに合わせるなど、こまやかな対応に好感がもてた。
プロとして、仕事としてインテリアに関わっていくということは、「人の幸せをつくる」、ということだと思う。どれだけクライアントの望む生活を「想像」できるか、その一点にかかっているといってもいいかもしれない。
仕事をしながら、家庭をもちながらという生徒も多いと聞いた。自分の夢に向かって、そして人を幸せにする仕事に向かって、まっすぐに進んでほしいと、心からそう思った。
賞を受賞した、インテリアコーディネイター専門課の未来家学研究会のみなさん。テーマは「おうちラボ」。白衣を着てのプレゼンも効果的だった。左は町田ひろ子校長。