谷中のカヤバ珈琲へ/モモ
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風情ある古い町並みの残る東京の下町、谷根千界隈。
木造2階建て、昭和の情緒たっぷりの町家の前に、ぞろぞろと何やら行列が。
ここは昭和13年創業「カヤバ珈琲」。数年前に一度閉店していたのですが、
昨年秋に改修の後、復活。
そのリノベーションを手がけたのが建築家の永山祐子さん、ということで
建築好き諸氏が列をなしている、というわけ。
そう、そして私もそのひとり。前から行ってみたいと思いつつ
なかなか谷中まで足を運べていなかったのですが
自宅でぶらぶら、近所でぶらぶらのゴールデンウィーク唯一の遠出(!?)として行ってきました。

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レトロな看板は昔のままだそう。
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こんなドアやガラスひとつとっても趣があります。
建物自体は大正5年築・・・
!!!100年近く経っているわけですね。
その場所が残り、そして凍結保存ではなくて
現在も進行形で使われていることがすごい、です。

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いざ店内へ。
そう、この天井こそリノベーションのポイント。
堆積した時間を感じさせるかのように、水底にいるような気分にさせられます。
黒ガラスをはめ込んでいるので、店内が逆さまに映り込み、通りの景色も映り込み
また、天井裏の梁がうっすらと見えるようになっているのです。
椅子や食器も昔のままのものを使っていたり、
空間的にも大きく手を加えたと言うよりは、歴史を存分にとどめているのですが
このガラス天井の効果で、ただのノスタルジーではなく
昔ながらの喫茶店に特有の、あの「ほの暗い」感じが強調されていて
なかなかよかったです。

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「旧カヤバ」時代からの名物メニューというたまごサンド。
たまご好きの私はもちろん注文しました。
いわゆるたまごサンド、ではなく
あったかいたまご焼き!がサンドされていて、美味。
からしマヨネーズも効いてました。

外を歩くのが気持ちいい季節、
谷根千散歩のついでにぜひ。
妙にしっくりくる空気に長居してしまい、お店を出るときにはもう日が暮れていました。
| by modernliving | 2010-05-16 20:47 | モモ