すべてのメディア関係者に!/モダンリビング・佐藤
 最近読んだ本です。

『街場のメディア論』

知り合いの建築家の方が内田先生のご自邸を設計されていることもあり、内田先生の著書を再度読もうかな…
と思っていたので移動中に購入。

街場シリーズは読んだことがありましたが、
『街場のメディア論』
は初見でした。

末席ではありますが、メディアに関わる人間としてどのようなリテラシーが求められるのか、とても身につまされる1冊です。
私はメディアに関わることを積極的に選択して現在の仕事を選んだわけではありませんでしたが、現在ではその仕事の尊さに誇りと責任を感じています。

しかしながら、私の大切な仕事である、
雑誌を含めた既存メディアが現在危機的状況にあることは、誰もが周知のことです。

この本には、メディア側の人間にとっては、誰もが耳が痛いような内容が書かれていると思います。
その内容をしたり顔で「それがビジネス」とするか、納得する、反論するなど、として自分の血肉化を試みるか、そこで受け手の「知」が試されています。

さまざまな人が、さまざまなかたちで情報発信できる今。カンニング事件などで「ITリテラシー」などといわれますが、それは本質的問題ではありません。誰もが簡単に「メディア」にリーチできる現在、関係者ならずとも、必読!です。
すべてのメディア関係者に!/モダンリビング・佐藤_c0195791_11345473.jpg





<アマゾンの紹介文より>
おそらくあと数年のうちに、新聞やテレビという既成のメディアは深刻な危機に遭遇するでしょう。この危機的状況を生き延びることのできる人と、できない人の間にいま境界線が引かれつつあります。それはITリテラシーの有無とは本質的には関係ありません。コミュニケーションの本質について理解しているかどうか、それが分岐点になると僕は思っています。(本文より)
テレビ視聴率の低下、新聞部数の激減、出版の不調----、未曽有の危機の原因はどこにあるのか?
「贈与と返礼」の人類学的地平からメディアの社会的存在意義を探り、危機の本質を見極める。内田樹が贈る、マニュアルのない未来を生き抜くすべての人に必要な「知」のレッスン。神戸女学院大学の人気講義を書籍化。
| by modernliving | 2011-03-07 11:37 | サトウ