これは、イッタラのフラワーベース。
フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトのデザインした花瓶です。
北欧の湖の形からインスビレーションを得たと言われる
このフラワーペースは、大きさや高さなど、さまざまなバリエーションがあります。
ヘルシンキのレストラン「サヴォイ」で使われたことから、
「サヴォイベース」とも呼ばれます。
昨年、フィンランド取材で「サヴォイ」に行ったのですが、
サンドカラーのアアルトベースが各テーブルに置かれていました。
一見、形が不定形なので、使いにくそう・・・と思えるかもしれません。
でも、実はこの花瓶、ものすごく優秀なのです。
花が活けやすい!
どんな花でも、少しでもたくさんでも、花が大きくて不安定でも大丈夫。
ちゃんと、受け止めてくれます。
例えばこれ、大輪の白いアマリリス。
不安定ですが、花首を波形のふちにのせるようにすると安定します。
活けるときのコツは、ひとつだけ。
茎の長さを花瓶の高さに合わせて切ること。
どんな花でもそれだけ!
それに、花瓶自体が美しいので、ガーベラ一輪でもさまになります。
発売中のモダンリビングの豪邸特集では、贅沢に3つ使って、白い花だけを活けました。
長さ3メートルのダイニングテーブルにも負けない、華やかさです。
北欧の名作は、デザインと実用が一体になっていることを改めて感じますね。