もう何年になるでしょうか?
ほぼ同じメンバーで呼んで頂いています。
向かいのお家の桜が、ちょうどいい具合にそのお宅の3階のテラスにかかるのです。
小さくライトアップされた桜は、まだ2分咲き。
でも、なぜか今年はいつも以上に、心にしみる桜でした。
いつもそのお宅の奥様が、料理の腕を振るってくださいます。
どれくらい素晴らしいごちそうかは、写真でご覧ください!
前菜はこの5種。
彩りのトマトも甘い。
お刺身の盛り合わせ。
前日から仕込んだミートポール。
わかめとタケノコの煮物、粉鰹和え。
京都のタケノコを糠で茹でで。
木の芽はお庭のものだそう。
鶏とキュウリのバンバンジイソース。
下のキュウリはシャキシャキ。
こんにゃくのびりから煮。
赤ピメントのクリームスープ。
深い味わいがおいしい。
初めて頂きました。
焼き野菜。ほっこり甘い。
絶品、ローストビーフ。
中はレア。箸でちぎれるくらいやわらかい。
黒毛和牛をオーブンで焼いて作った自家製。
わさびとお醤油で。
そして、締めは稲荷。もちろんお手製です。
買い物から始まってこれだけの料理を作るのに、
どれだけの時間をさいてくださったか、ということを思うのです。
「もてなす」とは、相手のだめにどれだけの時間をさくか、ということ。
毎年毎年、同じように、いつも以上に、
と心を尽くしてくださる。
今年の桜が、去年の桜と同じようでいて同じではないように、
人が集まって、ごはんを頂く、
そのひとときもまた、決して同じではないのですね。
だからこそ、「同じ」ことができることは
素敵なことなんだな、と思います。
昔はお正月とか、お盆とか、あまり好きではありませんでした。
でも今、やっと、その意味がわかってきました。
最後に、
デザートは持ち寄りで。
これは、桜形の器に入った杏仁ドーフにフルーツがのった甘味。
桜餅もありました。
お腹だけでなく、
心もいっばいになった、桜の夜でした。