今日(24日)から始まる 「ジンガロ」 のプレビューを観た。スピード感溢れる疾走と馬上のアクロバット。その中から感じられるのは、人と馬が共に助け合い重ねてきた長い歴史。そして生命の力だ。
息づかいや流れ落ちる汗は、離れた客席からでもわかるほど。生々しく、ある意味原始的で素朴。それでいて徹底的にそぎ落とされたショー。そこからは力強い生命の鼓動が聞こえてくる。
「ジンガロ」は「流浪の民」という意味だという。パリ郊外で人と馬が共同生活をし、ショーをつくる。公演のときもそのスタイルは変わらない。
人と馬が一体になったパフォーマンスの舞台は、1800席の特設テントの円形劇場。写真上はショーが始まる直前のもの。青い帯は、流れ落ちる水だ。その周りには馬達が静かに立っている。
プレビューは「ジンガロ」に特別協賛しているエルメスのご招待だった。写真中は、MLで「インフィル」を連載してくださっている、クロースアップ・マジシャンの前田知洋さん(左)と前エディトリアル・ディレクターの小山裕子さん(右)。親しい方たちとご一緒するショーは、いっそう豊かな時間をくれる。
ちなみに、このショーのパンフレットの制作には、弊社のスタッフが関わった。この日、初めても見たのだが、実にいい出来。ショーの興奮が伝わってくるだけでなく、その裏にある「哲学」も見えてくる。
この日はこのあと、仙台坂の「ひむか」(和食)で「ジンガロ」を語り合いながらご飯を食べた。


写真下は、会場に飾られていた公演の写真。これを撮ったアントワープ・ヌーベルの「ジンガロ写真展」も、表参道GYRE 3階の「ac salon」で開催中。生命の力はこの写真からも確実に伝わってくる。

会場内にはエルメスの特設ブティックもあり、ここでしか買えないジンガログッズもある。(写真はウィンドウディスプレイ)
