
19世紀後半にイギリスで興ったアーツ&クラフツ運動。第一部では、モリスの美しい壁紙やロセッティの荘厳なステンドグラスなど、本国イギリスでの作品が紹介され、その世界に引き込まれました。そして第二部はウィーンを中心に、アーツ&クラフツが大陸に波及して展開した様子が見られます。イギリスとは趣も異なり、ラディカルなデザインになっていったのが感じられました。第三部は日本。民芸運動の柳宗悦らがつくった三国荘の再現展示は、西洋の応用芸術という考えと、日本人が古くから生活を慈しんで暮らしてきたことの接点を語っているようでした。会期は4月5日まで。お出掛けの際は、ぜひモダンリビング182号の「ウィリアム・モリス特集」をご一読して予習してみて下さい!
