
各賞受賞作品の中には、モダンリビングでおなじみの建築家の方も多数いらっしゃいました。建築家の小嶋一浩さん、千葉学さん、東利恵さん、建築環境学の宿谷昌則さん、東京ガスの青沼光一さんがパネリストとして参加されたパネルディスカッションでは、「とまどう住宅、ゆれる家族」という時代の空気を映したようなテーマが設定されていましたが、実際に話が進むと不安な要素よりも、住まい手の暮らしと環境に対して住宅にできること、デザインにできることがあるはず、という希望を抱かせる議論に。住む人が自発的に豊かな暮らし方を見つけ、環境とのかかわり方を発見していけるように、というお話はモダンリビングが誌面で提案する中でも常に考えていることと重なり、とても有意義な時間となりました。