シミリエ先輩が既にこのブログで紹介しておりますが、現在、西麻布のギャラリー「夢のカタチ」にて、藤塚光政さんの写真展がおこなわれています。私もオープニングにお邪魔してきました。

その空間的なデザインが現代日本の多くの建築家にも影響を与えている倉俣史朗さん。この展覧会のタイトルにもなっている、「重力から解放されたい」という言葉に象徴されるデザインは、ただの軽さを通り越して、現実と虚構の狭間のような感覚を与えてくれます。

展覧会には、藤塚さんの写真の他にこんな空想力にあふれる倉俣さんの作品も。この時計は、秒針がナイロンのワイヤーで、一端が固定されているので、時が進むたびに優美なラインが徐々に変化していくというもの。

会場のギャラリーも、倉俣さんとゆかりの深い場所。入り口扉の取っ手は、有名なエキスパンドメタルの意匠でできています。

イマジネーションの世界を閉じ込めたような倉俣さんの作品、その空間を凝固させた藤塚さんの写真、その二つの交わりが板ガラスに挟まっているという、素晴らしい構成。ぜひ皆さんも足を運んでみてください。6/7発売のモダンリビングでは、藤塚光政特集も!お楽しみに。