おはようシモジイ、次回のインテリア撮影だが、ごらんのコンテにあるカット(約10ページ分)の撮影を1日で終えなければならない。
集合時間は朝の9時、もし夕刻までに撮影が終わらなければ、施主に白い目で見られるどころか、君の次の仕事は・・ない。

そんな不可能に近いミッションをガテン系スタッフと共に日々こなしている私ではあるが、特に困難をきわめるのは「アートの壁掛け」撮影である。自分の家のコンクリート壁に穴を開けてくださる、旭川の織田先生みたいな耆徳な方もおられるが、極めてまれである。
人様の家の壁に穴を開けてアートを掛けるなんて事は、通常出来るはずもあるまい。しかも、壁もアートも破損すると高くつくのだ・・・

さて、そんな時使用するのが超アナログな方法、それは・・・
「人力」である!
Impossible Mission : case1

ソファーと壁との間が狭く、壁掛けの液晶テレビが行く手をふさいでいる。こうなれば、手持ちで撮影せざるを得ない。
左側からニョキっと伸びている手は、編集スタッフのマキオくんのものである。

・・・消されました。

Impossible Mission : case2

吹き抜けの階段の上にアートを・・、もうお手上げである。
画面に盛大に写り込んでいる人物は、いつもお世話になっている、ロケバス「ぷっぷっ」さんのハヤシ隊員。見た目は強面だが、心優しい人である・・が、

見事に消去されました・・・。

このように、実は皆さんの知らないところで、スタッフが日夜姿を消しているのである。
次に我々のスタッフが消されるのは、あなたの家かも知れない・・・・。
