
アイウエアショップ「JIN's GLOBAL STANDARD」と日本を代表する11名の建築家が夢のコラボレーション。「建築家シリーズ」と題して、オリジナリティあふれる11作品のメガネを発表しました。
シリーズに参加したのは、青木淳さん、石上純也さん、伊東豊雄さん、乾久美子さん、デザインユニット「隈研吾と大村真有美」さん、妹島和世さん、中村拓志さん、永山祐子さん、西沢立衛さん、藤本壮介さん、藤森照信さんと錚々たる顔ぶれ。表参道ヒルズで行われた発表会には、多くの建築家の方が駆けつけ、華々しくセレモニーが開催されました。
上写真、右から、乾久美子さん、永山祐子さん、青木淳さん、藤森照信さん、藤本壮介さん、「JIN's GLOBAL STANDARD」を手がけるジェイ アイ エヌ代表取締役の田中仁さん、西沢立衛さん、妹島和世さん、大村真有美さん。

会場には、11人それぞれの手がけた作品とともにコンセプトが書かれたボードが展示された。

「なんで私のところにメガネの依頼が??工業製品のデザインは私には向かないので、仕方なく、メガネではく、目のようなメガネをつくりました」と制作秘話語ってくれた小誌の連載でもお馴染みの藤森照信さん。

藤森さんが手がけた作品。素材はチタン。「目について考えると、すぐに古代エジプトのアイシャドー入りの目が浮かんできた」と藤森さん。ブルーのラインがアクセントとなったまさに”目メガネ”。

会場には、藤森さんのラフ画も展示。顔も藤森さんに似ているような・・・。
「建築家シリーズ」の全作品紹介

「実は大の建築好きなんです!」と今回の建築家とのコラボレーションの熱い思いを語ってくださったジェイ アイ エヌ代表取締役の田中仁さん。

11人のなかで、唯一老眼鏡をてがけた青木淳さん。アクセサリーのようなメガネがコンセプト。

青木さんの作品「マカロン」。マカロンが大好きという青木さんは、軽くて愛嬌のある形をモチーフに、外した老眼鏡をマカロンに包みこみアクセサリーとして首にかけることを提案。

藤本壮介さんの作品「Doodle」のラフ画。「Doodle」は英語で「落書き」の意味。藤本さんは、誰もが描くことができるであろう(小さい頃に教科書の歴史上の人物に落書きしたような)メガネをそのままに作品に。

こちらが、紙からそのままに浮かんできたような藤本さんの作品。

西沢立衛さんの作品「フリーハンドメガネ」。あえてフリーハンドでラインを描くことで、左右の非対称、機械書きのラインと違う柔らかさ、温かさを表現。

永山祐子さんの作品「sun grass」。アクセサリーのように繊細で装飾的なフレームが特徴。小さな花や、つる草が目を覆うようなフォルムで、日差しがこのフレームを通して肌に美しく影を落とすつくりに。

小誌の連載でもお馴染みの中村拓志さんの作品「What's up?」。日々の生活のなかで、自分の体を自然となでるように使って欲しいと中村さん。新しい身体を創造することをコンセプトに、フレームには、眉間の骨が少し隆起したようなふくらみがあしらわれている。

妹島和世さんの作品「めがね」。コンセプト欄には、「ベージュ色のめがね」と一言。一筆書きで描きだされたようなシンプルなラインが美しい。

隈研吾さんと大村真有美さんが組んで手がけた作品「Partial Eclipse」。光の一部が月に隠される。そんな状態をガラスの上に刻印したサングラス。

伊東豊雄さんが手がけた「Line Dance」。「メガネは良いデザインだと思っても、かけてみると全く似合わないことが多い。あまりカッコ良すぎると顔の個性が失われてしまう」と伊東さん。一本のラインで柔らかな曲線を描き、必要に応じて上下を連結するメガネに。

乾久美子さんの作品「ユニークでアノニマスなめがね」。6つのレンズをいれる輪っかのある、どこから見てもメガネというような、ノーマルでいてアブノーマルなメガネ。

石上純也さんの作品「くろぶちめがね」。「一見、普通のメガネにみえるけど、よく見ると伊達めがねだと分かるようなものにしたいと思ってました」と石上さん。

多くの人が集まった会場。表参道ヒルズでの展示は8月2日(日)まで。予約受注も行われており、建築家シリーズはすべて各100点の限定生産。値段も12,990円も、意外にお手頃な価格。ぜひぜひ、この機会に、アートピースのような至極の一点をかけてみては。
日程:2009年7月16日~8月2日
会場:表参道ヒルズ B3F「PE43」
詳しくは、「JIN's GLOBAL STANDARD」のホームページにて