ホテルのビーチバーにトップレスの若い娘達・・・嗚呼、もういてもたってもいられません、南の島が俺を呼んでるぅ!!
数年前、ついにその欲望に歯止めがきかなくなり、夏休みを取ってニューカレドニアに旅行いたしました。
「ビーチバーでトップレスを見ながら、一日中飲んだくれたる!」そんな台詞を残して日本を後にしたのです。

「あれ・・なんか、涼しくない?」
そぉーなのです、ニューカレドニアは南半球、日本で言えば冬にあたります。
いくら赤道に近いとはいえ、現地は完全にシーズンオフ!お目当てのビーチバーはどこも営業しておらず、ビーチには人っ子ひとりいません。
急遽、避暑旅行となってしまいました・・・・。
気をとりなおして、首都ヌメアから車で30分ほどにあるチバウ文化センターを見に行くことに(すみません、脈絡なくて)。
デザインは皆様ご存じ、世界的建築家のレンゾピアノ氏。南国の海岸沿いに建設されたミュージアムは、さながらサンダーバード基地(古)のようです。

自然との調和を謳ってデザインされたチバウ文化センターは、周囲のジャングルと違和感なくとけ込んでいます。完成は1998年。

建物は、大きさや高さが異なる10棟のカーズと呼ばれる小屋(でかいですけど)で構成されています。これがそのカーズ、なんと木製で高いモノは28メートルもあります。

ランダムなカーズの配列が、周りの自然に対する異質性を薄めているようです。

エントランスアプローチ。カーズの裏側(陸側)は斜めにカットされており、逆風をうまく逃がすようにデザインされています。

ここがキモ、内部の可動ルーバーを開け閉めすることによって、自然の空調が保たれるようになっています。

現地の気候を考慮した、構造とデザインになっているんですね。まさに、自然との調和。

自然の中にたたずむカーズと、そのデザインの元になった伝統的な小屋たち。広大な施設内は、カレドニアのビューポイント満載です。

自然の空調が良く効いたミュージアムカフェで、冷えたビールを一杯。チバウ文化センターは、天国に一番近い島にある自然に一番近い近代建築でした。
