昨日、186号をなんとか校了・・・と、今日から次号の撮影が始まる。特集のひとつはリノベーション。駒田剛司さん、駒田由香さん設計の江戸川区の物件を撮影させていただく。
新築にはない制約があるからできる設計がある、と駒田剛司さん。1階は工場。湾曲した鉄板の壁が、80平米の2階のフロアを縦に仕切る。3階には、3つの個室の箱が、ランダムな向きに。その上のルーフテラスからは、正面に首都高を望む。さまざまな居場所がある、ワクワクする家だ。
江戸川区から代々木へ。建築家の桑原聡さんが手がけた、マンションのモデルルームを見に行く。内装とともに、家具も桑原さんが手がけたオリジナル。
マンションということで、すべて置き家具で構成している。家具でインテリアがこんなに変わるという好例。オリジナルの家具は、ありそうでないデザイン。テーブルやチェアはスチール使いで強度を出し、ラインを細くしている。
編集部に戻り、デスクワーク。次の企画につながりそうな「ご縁」を感じるメールをいただいた。そのメールに関係した、1955年(54年前!!!)のモダンリビングを探し出し、目を通す。この号の特集は「和風住宅80選」。
長らえる住宅について考えさせられる。

駒田剛さん・由香さん設計のリノベーション物件。撮影では、家具を1㎝単位で移動する。コウちゃん先輩が腰痛のため、助っ人に借り出されたマキオ(左)と山田君。奥は建築家の駒田由香さん。

湾曲した鉄板の窓からのぞくマキオ。より奥行きと、視覚的効果を感じる。キッチンのメインの水栓金具はデンマークのVOLA社のもの。アルネ・ヤコブセンのデザイン。「私も家で使っているけれど、自由に向きが変えられてすごく使いやすいの」と由香さん。

建築家の桑原聡さんがデザインした、ダイニングのテーブルとチェア。楕円形のテーブルはデザインが少ないから貴重。細い脚だが安定感がある。味わいのある天板はメープルの付き板。

カウチとしても使えるシングルベッド。奥の棚は組み立て式で、さまざまな組み合わせが可能。どちらも桑原さんのデザイン。