ありがたいことに、デンマーク取材では企業でも個人宅でも、軽いフードと数種類の飲み物でおもてなしいただきました。

「どれでも、お好きな飲み物をどうぞ」「えーっと、じゃあ、あの栓抜を売っていただけませんか?」
もう全神経はボトルオープナーに、ゲットするまでは日本に帰らないぞ!とマジで思っていました。完全に一目惚れ。
同社の水栓金物そのままのデザイン、素材はお得意のステンレス切削・ヘアライン仕上げ。ずっしり重たいです。それでなくても重量オーバー気味のスーツケースから、下着を何枚か捨てるハメに・・。

燦然と輝くvolaマーク。どうやら、レーザー刻印のようです。

栓抜き部分のアップ。ヴォラ社の工作技術とセンスがうかがい知れます。シンプル・イズ・ビューティフル!トップ部分からギリギリのところで削り込んでます。質の良いステンレスでないと出来ないワザ。

ツールマーク(切削工具跡)がしっかり残っています。へたにポリッシュするよりは、工業製品としての荒々しさが残っていてジイはこちらの方が好き。そういえば、ヴォラ社の人も、ポリッシュよりはヘアライン仕上げがスタンダードと言っていたような気がします。ここら辺がポリシーなんですね。

オープナーは本体と台座のセット。台座の挿入部にはプラスティックのインナーがこれまたキチッとはめ込まれていて、金属同士のイヤな接触を防いでくれます。本体に対して随分重たい台座部は、ペーパーウェイトにも使えそう・・。

栓抜きは台座に隙間なく、すぅ〜っと入ってゆきます。まるで自動車エンジンのピストンとシリンダーのよう、う〜ん、まさに芸術品だ。

ペットボトル全盛の日本では、栓抜きを使用する機会はあまりありませんが、トニックウォーターの栓を抜く時などに、結構もったいぶって使っています。いやそれだけでなく、このボトルオープナーはオブジェとしてもかなりいい”栓”いってます・・なんちゃって。

残念ながら、このボトルオープナーは非売品。ヴォラ社のご厚意によりお分けいただいた、大変貴重な品物です。当たり前ですが、一生の宝物にしますよ〜!
というわけで、2009年ヴォラ社の激レア非売品ボトルオープナーは、勝手にインテリア遺産に登録されました。