一週間、夏期休暇をとってバリ島に行っていた。この日の朝、9時過ぎに成田に着く。お盆前の金曜日、渋滞で成田から新宿まで3時間15分かかる。
一旦、帰宅し、原宿のNAOTO FUKASAWA DESIGNEへ。
10月7日に、深澤直人さんと藤井保さんの作品集「THE OUTLINE 見えていない輪郭」を出版する。モダンリビングで4年間連載していただいた「見えていないデザイン」に、藤井さんの新たな撮り下ろし写真と、深澤さんの文章が加わった1冊だ。レイアウトもほぼ出来上がり、編集作業も佳境に入りつつある。
今日は、それに併せて、同日発売のモダンリビング本誌に掲載する深澤さんと藤井さんの対談だった。4年間連載していて、初めての対談! 話はいきなり、核心に入っていく。おふたりのひと言ひと言が深い。
深澤さんのデサインには、アールにグラデーションが宿っている。だから、撮影には障子ようなの面光源がベストだとミラノで確信した、と藤井さん。
藤井さんはモノと背景を同時に見て撮っている。その中で輪郭が溶けていく。そのリアルが驚きだった、と深澤さん。
対談を終え、カフェでスタッフと打ち合わせ。編集部に寄り、赤坂のインテリア事務所へ。次号のプリミティブ・インテリアの打ち合わせ。
これからは、「THE OUTLINE」の進行をできるだけ、リアルタイムで書いていこうと思う。
深澤さんと藤井さんの対談は、深澤さんの事務所で行われた。白いシンプルな空間は、深澤さんのデサインそのもの。
対談の最後に、深澤さんが自らデサインしたイッセイ・ミヤケの”トラペゾイド”を、藤井さんにプレゼント。”トラペゾイド”とは「台形」という意味。パッケージも台形。
正面からみると正体に見える引き延ばされた周囲の数字に注目。新作の黒。日焼けした藤井さんの腕にしっかり似合っています!