銀座に間もなくオープンする、土屋雅之さんの美容サロン「Aio-N」(アイオーン)の撮影に行く。次号でグリーン・コーディネイター、江田俊子さんの「グリーンQ&A」のページに掲載する。このサロンのテラス部分の植栽を江田さんが手がけた。このテラスは、眺め、過ごすためのくつろぎの空間だ。
銀座の真ん中、ビルの9階。2m×5mほどのテラスだが、窓越しに見えるグリーンが広がりと清々しさをつくり出している。
サロンの設計は、建築家の寳神尚史さん。空間を緩やかに仕切るアールを描くエレガントなベージュの壁、むき出しの天井とのコントラストが力強さと繊細さを同居させている。店舗デザインにありがちな装飾的な無駄がなく、空間そのものを生かしたディテールが心地よい。
木村尚樹さんのモノクロ写真が空間を引き締めている。家具はロイズアンティークスのアンティーク家具が中心。そこに、フリッツ・ハンセンのサイドテーブル「リトルフレンド」などが加わったミックススタイル。
自分の部屋に戻ってくるような、そんな穏やかさがある素敵なサロンだった。

グリーンの手入れをする、江田俊子さん。撮影のため、ということを忘れて、本気になってしまうところが江田さんらしい。

木村尚樹さんの110㎝四方の大きなモノクロ写真が、エントランスを飾る。

ロイズアンティークスの家具。モダンな空間にアンティークの家具がアクセントに。

カラーのスペースには、フリッツ・ハンセンのリトルフレンド。持ち運びでき、ボタンを押すだけで昇降できるタイプ。

土屋さんのカットスペースに置かれたスプーンチェア。座面が低く、驚くほど座りやすい。これもロイズで購入。

小さなスペースでも、こんに空間ができるというお手本になるテラス。