フランス人アーティスト、ジャン=ミッシェル・アルベロラの個展が開催されます。
アルベロラは1953年アルジェリア生まれ。
80年代から制作活動をはじめました。
82年にはヴェニス・ビエンナーレに出品し、
91年からはパリの国立高等美術学校で教鞭をとりつつ、
独自の作家活動を行っています。
日本では2000年より越後妻有アートトリエンナーレに参加し、
第4回にあたる本年度は、
地元の住民の生活を綴った初のドキュメンタリー映像を発表しています。
アルベロラは言葉や引用を作品に取り込みます。
彼が発する微妙な政治性を含んだ言葉の意味と、
描かれた視覚的なイメージは絶えず行き来しており、
その交通は時にシンプルなドローイングに、はたまた屋外にそびえる壁画に、
文章や批評といった出版物にと柔軟に形を変えて表現されます。
この展覧会の「大きなものと小さなもの」というタイトルには、
数点のオブジェと壁画といった、実際の作品の大小だけでなく、
「大人と子ども」、「偉大さと凡庸さ」などといった相対する意味が含まれています。
銀座に行った際にはぜひ足を運んで、
アルベロラのメッセージに触れてみてください。

「大きいものと小さいもの ― チャプター2」
会期:10月10日(土)~11月29日(日)
月~土曜 11:00~20:00(最終入場19:30)
日曜 11:00~19:00(最終入場18:30)
会期中無休(ただし11月18日(水)、24日(火)、25日(水)除く)
入場無料
会場:メゾンエルメス8Fフォーラム
東京都中央区銀座5-4-1 ℡03-3569-3300
