レセプションは夕方に重なっているので、次々に回る。ミラノ・サローネで鍛えたスタッフ・コウちゃんがさくさくと周り順を決めていく。29日は六本木のリーン・ロゼからスタート。以下、フォトブログで。

リーンロゼの新作、「コンフルアンス」。デザイナーはフィリップ・ニグロ。いくつかソファを組み合わせたような形がユニーク。デザインバリエーションがありそれぞれ「あなたと私」、「小さな会話」、「大きな会話」というモデル名がついている。人と人とのふれあい家族のコミュニケーションをコンセプトにしているそう。鮮やかな色はリーン・ロゼならでは。

今年の6月に死去したフランスを代表するデザイナー、ピエール・ポランの「パンプキン」には新色が登場。来場者がつい普通に座ってしまう、包まれるような心地よいデザイン。1950〜60年代に発表されたシリーズとは思えない新鮮さがある。中央の照明はデザイナー川野 博による「ブルーム」。花や植物をモチーフにしているが、どこか行灯のような趣がある。

ミッシェル・ロゼ社長(右)と「コンフルアンス」をデザインしたフィリップ・ニグロ氏(左)と。サローネに引き続き、お目にかかる。先日のML大賞の授賞式にもお越しくださった。

続いて、同じビルにあるアスリープ(アイシン精機)へ。ミラノ在住の伊藤節さん、志信さん夫妻がデサインした「スウェジウ」(イタリアのサルデーニャ島の地名)のベッドとパーソナルソファがお目見え。写真は、伊藤志信さん。

伊藤節さん。このソファにもベッドのスプリングや背もたれには、ファインレボというやわらかな弾性樹脂体が使われている。背もたれの下に見える円柱形のものがそれ。適度な弾力と強度をもち、リサイクルもできる。

ELLE DECOの「エルデコ・インターナショナル・デザイン・アワード」のノミネート授賞式&バーティへ。エスコルテ青山で開催。去年までと違い、hh.Style.comeのショップ部分で受賞式、レストラン部分で展示とフード&ドリングサービスとスペースを拡大。写真はステージの木田編集長(右)。

芝生に見立てたフードスペース。パロット社のデジタルフォトフレームをディスプレイに。

センターテーブルは、エルデコの表紙をプリントしたコラージュ。その上にエルデコ本誌を。

ディスプレイコーナー。写真は照明部門ノミネートの深澤直人さんデザインの「モディファイ」シリーズ(パナソニック)。

東日本橋のマルニ木工へ。深澤直人さんデザイン「ヒロシマ」シリーズに新作が加わった。ダイニングテーブルは伸張式で幅が1800/2200㎜に。ダイニングチェアはアームの部分がやさしいカーブを描いていて、来場者の多くが手で撫でていた。シートハイは430㎜、テーブルの高さは700㎜。日本人に合う絶妙なバランス。

直径80㎝のセンターテーブル。このサイズで1本脚の場合、構造に鉄を使うのが一般的だが、これはすべて木を使っている。マルニ木工の高い技術を感じさせる。ソファは今までたくさん座り試しをしてきたが、イタリアでもイギリスでも北欧でもない絶妙な座り心地。張り地をカバーリングから張りぐるみに変更することで、税込み¥299,000!に。かなりお得です。

シンプルな木の塊のようなサイドボードには実はたくさんのこだわりがつまっている。
まず、向かって左側は戸を開けた状態で飾り棚としても使えるように、戸を吊り式にすることで、底面の溝をなくしすっきりとしたデザインに。棚板は固定式の1枚だけ。右側は棚板の高さが3段階に調整でき、DVDプレイヤー、ゲームなどを収納でき、コードを通す穴が開いている。また、板の小口が見えないように端を45度にカットした額縁と同じような美しいつくり。脚部はソファと同じデザイン。高さもソファとほぼ同じで、まとまりのあるインテリアになる・・・。
というように、本当に丁寧につくられています。

マットブラックバージョン! 一気にモダンな印象になる。

デザイナーの深澤直人さんと。