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色合わせについて/コウちゃん
誌面でインテリアコーディネイトをするとき「カラーコーディネイト」は考えることだけれど、あまりにもわかりやすいのはどうも気が引けてしまう。それは最初にファッションのほうで経験しているからだと思うのだけれど、例えば靴の色とバッグの色を合わせたり(特に目立つ色)、さらにメイクやネイルの色までそれに合わせ・・・、合わせれば合わせるほどつらくなってくる。

この写真はイギリスのコッツウォルズ地方にあるホテルコッツウォルズ88ホテルのスイートルーム。イギリスのホテルはリノベーションをしているのがほとんどで、このホテルも伝統的なインテリアをリノベーションしてモダンにアレンジしています。各部屋それぞれにテーマカラーがあり、この部屋は黄緑。上記のファッションの話からすると、わかりやすいくらいの色合わせなのですが、それが嫌に感じなかった理由をいくつか書きたいと思います。

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リビングコーナーですが、ここには載っていませんが、壁紙の一部が黄緑でした。
それをふまえ、ソファのファブリックが黄緑一色ではなくではなく、柄になっていてその一部に黄緑が使われていること。
ランプのシェードとソファの柄の一部がピンクとパープルで、似ていながらも外していること。
カーテンのラインの一色に黄緑がさり気なく使われていること。ただし、関係ないブルーも違和感のないくらいの面積で使われていること。

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ベッドルームも同じですが、クッションは黄緑でも立体的な花の模様になっていること。

そして、もっともいいなと感じたのが、壁のハラコのパネルとベッドのたすき掛けしたパープルのスローの組み合わせ。ハラコの一部を見ているとパープルに見えてくる部分があります。この合っているかどうか、きわどい組み合わせのほうがわざとらしくなくて個人的には好きです。ここにさらにパープルの違う色があったり、少し剝げたクロームの家具、焦げ茶があったりしてもいいかもしれません。玉虫色やシルクで見る角度によっては紫に見えたり黄緑に見える素材があってもよかったかも。

このホテルは全体的にデザインが過剰で、それが刺激的で魅力でもありますが、住まいに置き換えると黄緑の面積や柄をもう少し抑えたほうが落ち着くと思います。

このホテルのより詳しいインテリアも含め、モダンリビングの184号で、イギリスのホテルを紹介しています。なかなかガイドブックでは見ることができない情報なので、バックナンバーもチェックしてみてください。
| by modernliving | 2009-11-22 23:20 | コウちゃん