この住宅は、知り合いのご両親の家ということもあって、じっくり関わらせて頂いたという。どれくらいじっくりかというと,4年間!!
さて,すでに下見に行っていたスタッフからは聞いていたものの、実際に見た感想はというと・・・びっくり×どっきりの連続。
まず,玄関を入ると細長いタイル張りの土間がある。2階に吹き抜けているので,明るい。路地のような感じ。で、次にドアを開けると,いきなり赤く暗い。他の部屋は全部白い。ここだけ意識的に暗くしたそうだ。狭い空間。上に階段が伸びる。
階段を上がると,斜めになった透ける布に 囲まれた踊り場のような部屋。白い手すり。透ける布。階下が見える。ウ〜。
家の真ん中の階段から3階へ。ここがLDK 。階段室はレイシーな布に覆われ,ライトボックスのよう。
古い懐かしい感じとロマンティックな要素,構築的な空間と在来工法の木の柱、デコラティブなディテールとシャープな素材。あらゆる物が,ギリギリのバランスで混在している。その不思議感は、とても言葉で表現し尽くせない。
これは果たして家なのか? 家なのである。しかし・・・今まで誰も体験したことのない空間というのが、最もあたっているかもしれない。
誌面でこれをどう展開するか・・・担当,コウチャンは頭を抱えている。






