編集長日記ーヘルシンキの懐の深さ/ 下田
 フィンランド取材2日め。天気がいい。午前中はスケジュールが入っていなかったので,出かけようと思ったが,日曜日のヘルシンキはショップもお休み。そこでキアズマ現代美術館へ。

手仕事を感じさせる白い壁、天井からの光が空間を際立たせる。ペインティングと映像が、今の主な展示らしい。人が少ないので、空間占有率が高い! これは,日本ではなかなか感じられない贅沢。

 行きはタクシーで10分だったが、帰りはホテルまで歩いてみた。意外!近い。ただものすごく寒い。道が凍っているのでアブナイ,アブナイ。ヘルシンキは小さな街。たいていのところは歩いていけるそう。

 12時前に中田先生とイッタラの広報のクリスチーヌ小林さんにピックアップしてもらい、歩いてデザイン・フォーラムへ。展示だけでなくデザイン・プロダクトの販売もしている。日本に入っていないデザインに、注目。

 ヘルシンキ観光局の方とテンペリアウキオ教会へ。花崗岩をくり抜いて造られた建築。中に入ると,RCの80本の支柱と銅の天井が迫力。周囲はぐるりと花崗岩。まさに岩の教会。今日は日曜なので,ミサが 行われていた。ルーテル派だそうだが、日本の教会とはかなり趣が違う。

 泊まっているホテル・トルニに戻り,部屋の撮影。フロントで6部屋分のカードキーを渡され,どうぞご自由に・・・片端から見て,5部屋を撮影。この間,1時間!

 家具ショップ,「アエロ」へ。ビンテージと聞いていたが,ここは新しいものだけ。撮影・取材後,オーナーがビンテージの倉庫に特別に案内しくれた。コレがすごかった。半地下の部屋の連なる倉庫に、ビンテージ家具が溢れている。ずっと続いて作られているデザインでも,オリジナルものは微妙に違う。技術の問題もあるのだろうが、均一でない分,手の温もりが感じられる。時間を経た木の変化も味わい深い。特に,アアルトの家具やザヴォイの花瓶に感動。

 ホテルの近くのバーで,ヘルシンキ大学出身の若手デザイナーたちと合う。中田先生の教え子が5人集まってくれた。日本と違い、独立してデザイナーとしてやっていくと言う。企業内デザイナー,いわゆるインハウスのデザイナーは、フィンランドのテーブルウエアではほとんどいないそうだ。

 明日はいよいよ、ヘルシンキ工科大学とイッタラ本社へ。

 

c0195791_8421499.jpg


国立現代美術館キアズマへ。Olva Christpher Jensenという作家の企画展が行われていた。澄んだ色が,フィンランドの光にいっそう映える。

c0195791_902662.jpg


DESIGN FORUM FINLANDへ取材に。さすがに美しいガラスの製品も多い。これは色ガラスのリキュールグラス。

c0195791_925831.jpg


テンペリアウキオ教会へ。周囲は岩盤+積み上げた花崗岩。外観は半分雪に埋もれた岩そのもの。

c0195791_95970.jpg


ソコス ホテル トルニの取材。6室をチェック。各部屋,違うコーディネイト。

c0195791_97712.jpg


ヴィンテージファニチャーショップAERO へ。これが 特別に見せてもらった倉庫。整然と,ぎっしりビンテージ家具が並ぶ。この部屋はほとんどがアアルト・デザインのもの。

c0195791_99291.jpg


「サヴォイ」のオリジナル。今と違い、木をくり抜いた型にガラスを流し込んで作っていた。そのため,ガラスの表面も厚さも均一ではない。

c0195791_911578.jpg

ホテル近くの夕景。明日も頑張りましょう。
| by modernliving | 2010-03-07 22:39 | 下田