先日,写真家・藤井保さんの「2010毎日デザイン賞」受賞をお祝いしてのパーティがあった。本来なら,私たちがお祝いして差し上げる立場なのだが,「THE OUTLINE n n 見えていない輪郭」展の21_21のスタッフの方たちにもお礼をしたいから,と藤井さんと深澤直人さんがおっしゃって,藤井さんのスタジオでやってくださることになった。
アート・ディレクターの副田高行さんが教えてくださったのだが、実は藤井さんはパーティが大の苦手。たいてい欠席なさるのだという。その藤井さんが、ご自身とスタッフのみなさんで準備してくださった。

スタジオは地下1階らせん階段を下りていくと,いつもと違った景色が・・・。

このテーブルは,深澤さんデザインのトーネットのもの。「THE OUTLINE n n 見えていない輪郭」展でも展示されていた。サイズもこのスタジオにぴったり。

奥の一段高くなったところは、いつもは、昼間自然光がトップライトから差し込む,撮影のための「舞台」。そこにソファが持ち込まれ,リビングコーナーに。

料理は,麻布のベトナム料理「キッチン」のケータリング。料理にはひとつひとつ、料理名と説明,食べ方が書かれた小さなプレートが。このプレートは藤井さんのお嬢さんのお手製。

片隅には,暗室から移動させた棚を、即席カウンターにしたパーコーナーが・・・。

スタジオには必ずある。ポジを見るためのライティングボックスは立てて置かれ,グラスとワインをシルエットで浮かび上がらせる装置に。
みなさんで,考え,工夫し,手をかけてくださったしつらえ。「おもてなし」の気持ちがしみじみと伝わってきた。素敵な時間だった。