サローネ取材、当初予定していた日程の最終日の模様は
帰国後ブログにアップする予定でしたが、
依然、フライトの目処が立たずミラノに足止め状態なので
現地から、お伝えします。
以下、限られた時間(のはずだったので)に効率よくたくさんの展示を見られるよう
必死にスケジュールを組んでくださったコウちゃん先輩の文章で。
サローネ最終日! まずは開場時間の早いミラノ大学の展示へ。夕方には帰国のため空港へ向かうのでピッチを上げてサクサク展示をチェック! と、この段階では飛行機が飛ばないことを知る由もなく、広い展示会場を前のめり気味で回っていたのでした。

なんとも立体的な壁面緑化! 内部は鉢が剥き出しです。

続きましてハイメ・アヨンの展示。いかにも、です。

リサイクルストーンを使ったジョン・ポーソンの家。内部は間接光とスリットからの自然光を使った静かな空間。夜にも訪れたい場所。

2階への入り口にはマットが。パオラ・ナヴァーノのインスタレーション。

ラバッツァの展示。コーヒーの木のプランターに刺さっているのはカップ型のキャンドルホルダー。

展示会場の大学は古い建物をそのまま校舎にしている。この古さとインスタレーションのギャップも見所。

大学を後にしてモンフォルト通りへ。まずは照明メーカーのアルテミデをチェック。

デンマークのファブリックメーカー、クヴァドラはパトリシア・ウルキオラによるインスタレーション。BMWとのコラボレートでウルキオラがシートなどのファブリックを発表。内装が外に飛び出たような内装材を強調した展示だった。

クヴァドラと同じ敷地にあるフロスの展示へ。「ミラーズ」というテーマで、鏡のなかの照明で描かれた絵が徐々に消えていく、とても幻想的なインスタレーションでした。

次は郊外へ。かなり離れた場所でしたが、オランダの新星注目筆頭のキキの展示だけに、どうしても見ておきたかったのです。やわらかそうな陶器。

キキの隣にあるアート大学でも複数の展示が行われていました。そのひとつのテーブルウェアもキキのデザイン。

機械仕掛けの小物を発表していたのはロンドンから来た若い男性2人組。これは「嵐の中のティーカップ」という作品。ハンドルを回すとカップの中の波と船が動く仕組み。
先日のブログでもご紹介した展示会場内のアップルパイスタンド。調理もできてベンチにもなる。優しい味とスタッフの笑顔にほっこりしました。編集長の下田もお気に入り。

ドローグデザインの展示会場へ移動。今回は「save the droogdesign」というテーマで、商品の在庫を展示に使ったインスタレーション。

サローネ初出展のカリモクの展示へ。間伐材を使った家具を発表。黒い筒状のレースは樹皮をイメージしたもの。

ファッションのインターナショナルブランドのショップが並ぶモンテナポレオーネ通りにも、サローネ期間はさまざまなブランドがインスタレーションを発表。マルゾットという大理石メーカーの展示。手前のサイドテーブルは深澤直人さんの作品。白い空間にマーブルの大理石が溶け込んでいるようだった。

エスタブリッシュ&サンの展示は大きな雛壇のよう。

ファッション、本、ギャラリーなどが併設された、セレクトショップ、コルソコモは毎年新しい発見がある場所。今回はギャラリーでマルタン・マルジェラの展示が行われていた。展示やショップも素敵ですが、何といっても屋上がいちばん。グレーの大きなプランターを使って緑の壁をつくっています。去年も来ましたが、グリーンのテーマのヒントがたくさんあります。

最後はトリエンナーレへ。いくつも展示会場があります。ヴェネチアで使われていた木を再利用したリーバの家具の展示。100年前のものなので、虫食いの穴がたくさんありますが、それがデザインの一部になっています。
この後、急いでホテルに戻って空港に向かいましたが、飛行機は噴火のため、欠航に・・・。