天野先生はフランク・ロイド・ライトに直接師事した後、
日本で有機的な建築を設計した建築家で、
芸大の建物や黒澤明監督の家も設計しています。
もう亡くなっていますが、実は僕が高校生のときにお会いしたことがあります。
というのは親友のお父様だからです。
よく遊びに行っては天野先生の書斎をその息子である親友と占拠してレコードを聴いていました。
先生の部屋にステレオセットがあったからですが、西洋と日本が自然に融けあい、家の周りの自然と美しく調和しているその部屋は、あまりにも素敵で居心地が良く、僕達は海の見えるその部屋の縁側でマイルスやチック・コリアなどJAZZを聴きまくっていました。
その後、仕事で家を撮影するようになり、内外の多くの家をみてきましたが、この天野先生の部屋以上に素敵な空間にはなかなか出会えないようです。
会場には天野先生が、アリゾナ タリアセンのライトの元にいたころ撮影した素敵な写真によるスライドショーもありました。
(会場は撮影禁止なので、階段のポスターの写真です)
