設計は,建築家の瀬野和広さん。
敷地は9坪あまり。
静かな住宅街。
建ぺい率は60%、約5坪。
RC造の地下1 階,地上2階のこの家。
中に入ると,とても5坪とは思えない。
3方に窓があって、上からは螺旋階段越しに光が入る。
壁の厚さからの圧迫感も感じない。
変形なので、視線のヌケも効いている。
床や窓など、ディテールがとてもていねいにつくられている。
都心に住むことの利点は,「時間」を得られることだと思う。
そのために,「狭さ」を我慢している人は多い。
けれど、狭いことはチープなことではない。
すぐれた空間と、住み手の意識とセンスによって、
実はとても豊かになるのだということを
この5坪の家は教えてくれる。
外観。変形の3角形。屋上の筒が螺旋階段の真上の明かり取りになる。
地下1階。ペッドルームとクローゼットコーナー。
1階。玄関、水まわり,予備室。お風呂は1坪とゆったり。
2階。LDK。キッチンは造作。らせん階段が軽やか。
屋上へ通じる階段からLDKを見下ろす。
ヘリンボーン(杉彩)の床は無垢のチーク(15ミリ厚)を敷き詰めたもの。
屋上。周りに高い建物がないので,360度見渡せる。
ハーブやオリーブの木が気持ちいい。
お施主さんご夫妻と建築家の瀬野和広さん(右)。
休日にも関わらず,ご協力ありがとうございました。