”谷尻誠のSwitch”がスタート!しております。
皆さんもうご覧になっていただけましたか?
今日はその谷尻さんの展覧会&講演会に行ってまいりました。

・・・そう、アルミ箔です。

見たこともない景色に。
でも洞窟か鍾乳洞のようで、どこかで見たことのあるような風景でもある。。。

靴を脱いで入るので、足の裏の感覚も楽しめる。

音、光、温度、触覚と”五感”を通じて空間を感じられるインスタレーション。
音:訪れた人たちの話し声や足音が空間全体にこだまするかのようで、
音から引き起こされる感覚として空間の大きさがつかみにくくなりました。
光:照明は2つだけなのにアルミ箔の反射率が高いので光が拡散し、
また立つ位置によって光の差してくる方向に空間が続いているかのような感覚になります。
温度:アルミ箔の断熱性能により外よりも冷んやり。
触覚:通常のアルミホイルの7倍の厚さというこのアルミ箔は意外と丈夫。
こんなに薄いものでも建築空間がつくれるのですね。

殺風景な展示空間を洞窟のような
少し不思議で、どこまでも奥に続いていきそうな魅力的な空間に一変させました。

このイベントを企画された国広ジョージさんのナビゲートもおもしろく
谷尻さんを練習軸、ディスカバリー(発見)軸、夢実現軸のキーワードで分析。

これだけまとまってお話を伺えると、そこに一貫している姿勢が熱く伝わってきました。
日常のことやものも、ほんの少し見方を変えることで今までになかった新しいものが生み出せる。
そして、つくるだけでなくそれを伝えるということ。
建築家がつくるものは街並みを美しくし、状況をよくするんだという言葉に
伝えることで多くの人に気づいてもらったり、
興味をもってもらうことの大切さをあらためて感じさせられました!
「Except」と題された今回のイベント、
そこにあるモノ「以外の」広がりや可能性や・・・たくさんのメッセージが詰まっていました。