何しろプライベートなビルの通路で行っているので、外部の方が見ることは出来ません。なので、ここでちょっとだけご紹介を。なんやかんやで6回目になる、今年7月に展示したものです。
以下、能書き。
壁写真展VOL.6 大台ヶ原の倒木達〜自然による自然破壊〜
皆様は、奈良県吉野郡にある大台ヶ原という所に行かれたことはありますか?日本の秘境100選にも選ばれている、奈良県と三重県にも連なる有名な景勝地です。もともと海よりも森好きの森ボーイのシモジイは、たんまに気の向いた時だけ山ん中で写真を撮っていますが、ここも大好きな所の一つです。
さて、大台ヶ原に行くと目に入ってくるのがその倒木の多さです。それはまさに、木々達の墓場、死体置き場のようです。
1959年の伊勢湾台風がもたらした強風と大雨は、人間に対する被害のみならず、吉野の森林にある木々をも容赦なくなぎ倒し、流出させました。あるものは幹ごと折り去られ、あるものは根の土を洗い流されて立ち枯れてしまい。とうとう立ってられなくなったものは根っこごと地面に倒れたのです。大台ヶ原には、そんな木々の”亡骸”が幾重にも折り重なって放置されています。
千年単位で転生する自然の森。たかだか80年も生きられない人間達にとっては、このような大規模な自然破壊は手をこまねいて見ているしかないのだそうです。
呼吸をしなくなった木々の亡骸を目の当たりにすると、森の中にいるのに息苦しさを感じるほどです。
台風という自然がもたらした自然破壊。我々人間は、立ち尽くすほか無いようですね。それらを教訓と受け止めて、願わくば自ら自然を破壊しないように心がけたいものです。
2010年7月 シモジイ
撮影2004年









森の中なのに息苦しい。もし植物が酸素を供給しなくなったら・・・、そんな危機感を写真から感じてもらえればと思っています。
皆様、緑を大切に。