
昨日、森美術館で開催中の「小谷元彦展 幽体の知覚」に行って来ました。
この展覧会、モダンリビングのエキシヴィジョンコーナーで紹介しておりまして…
会期が来週までと気づき、駆け込んできました。
内容はというと…
本展では、小谷の作品の本質を探るべく、
10年以上にわたって発表されてきた小谷の初期作品から最新作までを一堂に集めるほか、
「映像彫刻」とも呼ぶべき体験型の大型映像インスタレーションや、
重力や回転などの生命のしくみに関わる現象をテーマにした新作を紹介します。
従来の彫刻の概念を超えて、存在のあり方をあらゆる方向から捉えて
形にしようとする小谷の作品を通して、
美術表現の新たな魅力と可能性に迫ります。
(HPより)
ひと言で表しにくい、展覧会です…。
私が小谷さんの作品を知ったのは、
たぶん、金沢21世紀美術館のオープニング展だったと思います。
そこには、髪の毛で編んだドレスが展示されていました。
こちらのサイトに掲載されています。
これ、実際に見ると、(いろいろな意味で)気持ち悪いんです。
照明をあびた髪の毛のドレスをじっと見ていると、
髪が少しずつ伸びていくような錯覚を覚えて、
ぞくっとしたのを今でも覚えています。
妖しさというか、幻想的というか、怖気というか…
言葉にしにくいその感覚を味わいたくて、
ぜひ、この展覧会にも行きたいと思っていました。
実際に入ってみたところ、やはり、怖気全開。
じっと眺めていると、鳥肌が立ってきます。
交感神経を刺激するんでしょうか。
どの作品も記憶に残っているのですが、
特に、会場中盤にある「インフェルノ」が圧倒的でした。
滝の映像を用いたインスタレーション。
もう、すごい!
まだ、行っていない人はぜひ体感してほしいです。
ただ、二日酔いの方はちょっと気分が悪くなるかもしれませんが…。
小谷さんの作品は、脳の片隅のほうを揺さぶる力があるような気がします。
いつもは意識していない部分を、ぶるんとさせる。
しかも、後からじわじわと効いてくる感じ。
小さい頃、夜、トイレにひとりで行くのが恐かった感覚とか、
おじいちゃんの家の納戸の暗がりとか、
生々しい夢を見た直後の変な気持ちとか、
いろいろな記憶がよみがえってきました。
やっぱり、アートっていいものですね。
もっと見に行かないと!
ということで、再度になりますが、
会期は、27日(日)/今週の日曜日までです!
少しでも興味がある方、急いでください!!
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時間 10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで)
※会期中無休
場所 森美術館 (森タワー53F)
入館料 一般 ¥1,500、学生(高校・大学生) ¥1,000、子供(4歳~中学生)¥500
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
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