
現在、上野の国立西洋美術館では、
「ベルリン国立美術館展」を開催中でございます。
といっても、17日(月)までなので、あとわずかなのですが…。
で、駆け込みで今日、行って来ました。
なんといっても、フェルメールの名作「真珠の首飾りの少女」
(「耳飾り」のほうは、お隣の東京都美術館ですね)
が、出展されておりますので、まぁ、混雑していました。
もちろん、「首飾り」のふわぁっと広がる光の様子や、
少女の豊かな表情もよかったのですが、
私がいちばん気になったのは、終盤の第5章。
「エビと魚のある生物」
という彫刻作品でした。
画像はこんな感じ。

くわしくはこちらをご覧ください。
なぜ、エビと魚のある風景を、わざわざ大理石を丹念に彫ってまで表現したかったのか、
ということも気になりましたが、
よく見ると、エビと魚のほかに、エイらしきものが掘り込まれています。
かなり小ぶりなエイなんですよ。
作者は、ジャン=アントワーヌ・ウードンというフランス人ですが、
18世紀のフランスでは、日常的にエイを食べていたのでしょうか?
もしやエイヒレ??
エイってヒレと肝しか食べられるところがないはず。
まぁ、ワインにもエイヒレ合うのかぁ。
とか、いろいろなことが思い浮かんで、かなりその彫刻作品と向き合ってしまいました。
形が面白かったから取り入れたのか、もしくは、エイじゃなくて、別の魚なのでしょうか。
ちなみに、その隣には、同じ作者の死んだ鳥の彫刻もありました。
これまで、彫刻作品には正直のめり込むことがなかったのですが、
ウードンさんに俄然、興味が出てきました。
ということで、まだ間に合う方、お早めに見に行ってくださいませ。
10月からは九州国立博物館でも開催されますよ。